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* 道具・力学1:人類の最も古い発明(100万年前:猿人、5万年前、クロマニョン人)

Q1: 人類が行った最初の発明は何か?

 火おこしは、人類の生活や文明を飛躍的に発展させた人類最初の発明と考えられる。道具の利用、言語の利用と並び火の利用は人類を他の生物種に対して大きく優位に立たせる手段(技術)になった。火は他の動物にとっては恐怖であり、本能的に危険性を感じそれに近づくことを著しく恐れさせる対象である。勇気を持って火に近づき、その不思議さや性質を調べようとする動物は現在もいない。ところが、今から約400万年前に現われた人類の祖先「猿人」は、ある時(140~50万年前頃と言われる)勇気を持って、雷や高温乾燥により自然発火した「火」に近づき、そのもらい火をすることで、火の活用を始める。火を使うことにより、動物からの危険防止、明かり、暖房、食物の加工など大幅に生活を改善、進化させることができたのである。しかしこれはまだ「借用・利用」の段階であって、発明の段階ではない。火を自由に起こせるようになるまではもう少し時間がかかった。

 火起こし技術は、今から5万年ほど前、クロマニョン人あたりでなされたと言われている。最初の火起こしは一体どのように発明されたのだろう?おそらく火が木から発生する事実を経験的に知っていただろうから、試行錯誤をしながら木を用い発火実験を行い、多くの失敗を繰り返したと思われる。又、当時道具として使われていた磨製石器を作る際の「磨き工程」で生じる熱さと火の熱さの類似性にも気がつき、木をこすり合わせるうちに種火の発生を経験したのではないか。そしてそれらが燃焼へとつながっていったのだろう。実際、世界中の多くの遺跡から同様な木製摩擦式発火道具が見つかっている。これらは伝承というより、自然現象を基にして同様なアイディアが異なった地域で生まれたという方が考えやすい。

 もうひとつの説として、火は神(太陽)からの頂き物という信仰があったのではないか。ある偶然により、太陽光のレンズ効果による発火(太陽光収束発火)が起こった可能性もある。現在なら水を満たしたペットボトルでの発火が火災問題になっているが、古代社会でもレンズ効果を起こすようなものとして、水晶のようなレンズ状の石、凹面状の貝殻などがうまく発火を導いたのだろう。しかしこれは本来火の欲しい夜に使えない、雨や寒い日も太陽から火を得ることは難しい。自在に火をおこすことのできる摩擦法に比べるとどうしても便利さではかなわないため、実用的ではなく発展しなかったと考えられる。

 ところで人類は火を利用する前に「石器」という道具を250万年前から利用していた。ならば人類最初の発明はこの石器ではないか?確かに巧みに石を割り、削り、磨きナイフや武器や飾りものを作っていたことが分かっている、ならばこれも発明と言えるかもしれない。しかし少し考えてみよう、そもそも発明とはいったい何だろう?ここでは次のように考えてみたい、

1:それまでに知られていない技術的要素を利用していること(新規さ)
2:それまでの技術的欠点を明らかに改善していること(革新性)
3:発案の効果が明確であり、社会的な有効性が高いこと(波及効果)

これら3つの条件を満たすものを発明とするなら、石器は少し分が悪くなる。なぜなら石の利用は他の動物も既にやっていた。たとえば石を投げ武器としていたし、植物の実を割る事に利用していた。人はもう少し工夫はしているものの、容易に想像できる範囲であり、火起こし技術に比べると、その新規性は低い。その後の生活の革新と文明進化の効果を考えると、やはり火起こしこそが人類初の発明とみなせるのではないだろうか?

 火おこしの発明においてきっかけは何だったのだろう?動機は火への好奇心だろう、自然が発生させたものを自分でも作ってみたいという欲望だったに違いない。さらに、火の便利さを経験し、どうしても欲しいという必要性が強くなったのかもしれない。発想は自然の模倣と試行錯誤による偶然性だろう。とにかく手当たりしだいにやって見る、この時代は理論も何もないのだからやって見るしかなかった。手本は自然現象で時間は無限にあった。他にすることも無かったのでひたすら打ち込めたのかもしれない、暇というのは創造にはとても重要である。分析技術はこの時代にあるとすれば、観察のみであろう、しっかり観察し感じとる。そのセンスと経験によって、ある種の「コツ」をつかんでいったのではないか?つまり古代においても「好奇心」「実行」「熱意」「観察と勘」が重要であったと想像される。

宿題1:現在、我々はどのような火起こし法を使っているか3つ以上上げなさい。

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